1月10日 - シンガポールビズ公式メール
シンガポールのオーチャードとホーランド・ビレッジの中間に広大な敷地を持つ植物園「シンガポール・ボタニック・ガーデンズ」が世界遺産登録を目指しているそうです。
現在、庭園にはパームオイルやゴム、コーヒーなどの東南アジアで産業として栄えた植物があり、元々この地にあった樹齢100年を超すような原生林や外来樹木も植えられています。
「シンガポール」は1964~1965年に誕生した国家ですが、それよりも約100年も昔の1859年から造園が始まったといわれており、当時はイギリス領だったそうです。そのため、熱帯植物の英国式ガーデンであることが1つの価値として数えられています。
東南アジアの国の中で世界遺産は全10ヶ国のうちミャンマー、ブルネイ、シンガポールの3ヶ国のみ登録地がない状態で、ミャンマーのバガンの遺跡群などは歴史的価値が高いものの開発と保存状況の不備により登録が見送られた経緯があります。
また、マレーシアのペナン島ジョージタウンとマラッカは18世紀末~19世紀初めイギリス領の貿易港として発展し、それに伴いインド人、マレー人、中国人の文化が溶け込む固有の文化が育まれていたことの評価が認められ、2008年に世界文化遺産として登録されました。
シンガポールのガーデンもこの性格を受け継いで入るのですが、現在は国がちがっていて登録運動に積極的ではないのか、あるいは国家の急速な発展がかつての趣きを残していないことが世界遺産登録されていない理由なのかもしれません。
なお、登録に際してはシンガポール社会全体が指定を望んでいることが重要とのことで、現在公園局が市民の様々な声をウェブサイト上で募集しています。(→ http://www.sbg.org.sg/unesco/)
シンガポール・ボタニック・ガーデンズの登録の可否は2014年2月1日までに決定されるそうです。
( ※ 引用元:シンガポールビズ )